きれいだけど退屈で何も残らないホームページになっていませんか?

介護業界で人材募集をするときに自社ホームページを作って充実させることはとても重要です。単に集めるだけではなくて、良い人材を募集したいという時はなおさらです。では具体的にどういうことに気をつけて作成すれば良いでしょうか?

求職者が望んでいること

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2014年に公表された「平成26年度新入社員『働くことの意識』調査」(公益財団法人日本生産性本部と一般社団法人日本経済青年会議所)によると、新入社員が会社を選ぶ時の基準や希望は、第1位が「自分の能力、個性が活かされる」ことで31.4%を占めています。また同調査による就労意識の質問によると、仕事について考え方や希望でいうと、第1位は「社会や人から感謝される仕事がしたい」となっており、実に96.1%がそのように希望しています。
また、公益財団法人介護労働安定センターの「平成25年度介護労働実態調査」によると、介護職の正社員が現在の法人に就職した理由の第1位は「働きがいのある仕事だと思ったから」(40.4%)とあり、第5位は「人や社会の役に立ちたいから」(25.9%)となっており、仕事のやりがいや、人や社会への貢献といったことを重視していることが分かります。

人材募集の方法と自社ホームページの関係

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介護業界の人材募集の方法として、

  • 1位 ハローワーク 70.6%
  • 2位 職員・知人を通じて 34.6%
  • 3位 折込みチラシ、新聞・雑誌の広告 27.3%
  • 4位 求人・就職情報誌、求人情報サイト 21.3%
  • 5位 自社ホームページ 12.2%

出典:(公財)介護労働安定センター「平成27年度『介護労働実態調査』の結果」

となっていますが、実際は1位から4位と、5位の自社ホームページは役割が違います。
1位から4位は告知方法であり、広く伝えるという意味の広報手段です。ここは入り口に過ぎず、ハローワークや折込みチラシや求人情報サイトを通じて、説明会や見学会や自社ホームページに誘導し、そこで自社のアピールポイントを説明するという流れになります。
そして、説明会や見学会や自社ホームページでは、アピールポイントを一方的に述べるのではなく、求職者側の希望や不安や知りたいことに合わせて双方向の受け答えをするということが必要になります。
対面の説明会や見学会では自然とそういうことになるでしょうけど、自社ホームページは意識しなければそのようになりません。自社ホームページを作ろうとする時は、まずはどうやってこの双方向の受け答えを実現するかということを念頭に置きましょう。


双方向を意識するとは、チャットを設けるなどの技術的な意味ではなくて、コンテンツの構成的な意味です。具体的には、読み手がどういうことを知りがっているかを作り手側が想像するということです。

求職者が知りたがっていること

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では、どういうことを知りたがっているのでしょうか? これを知るのに、介護施設を退職した人の退職理由を見てみましょう。

  • 「職場の人間関係に問題があったため」 20.0%
  • 「結婚・出産・妊娠・育児のため」 18.3%
  • 「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」 17.8%
  • 「他に良い仕事・職場があったため」 16.3%
  • 「自分の将来の見込みが立たなかったため」 15.6%
  • 「収入が少なかったため」 15.0%
  • 「新しい資格を取ったから」 11.5%
  • 「人員整理・勧奨退職・法人解散・事業不振等のため」 7.2%
  • 「自分に向かない仕事だったため」 6.0%
  • 「家族の介護・看護のため」 4.6%
  • 「病気・高齢のため」 4.2%
  • 「家族の転職・転勤、又は事業所の移転のため」 3.8%
  • 「定年・雇用契約の満了のため」 2.7%
  • 「その他」 10.7%

(平成29年度介護労働者実態調査:公益財団法人介護労働安定センターによる)

雇用者側ではどうしようもないこともありますが、説明可能なこともあります。それは上のリストで背景色をつけたものです。

職場の人間関係を良くするために特別な何かを行っているでしょうか?
確かに人間関係というのは管理職が手を打ったからと言って良くなったりするものではないかもしれませんが、少なくともこのような重大な問題に関しては、オーナーや理事長など然るべき立場の人間が明瞭なステートメントを出すべきです。ステートメントとは、「自分たちはこのように現状を捉えていて、このようにあるべきだと考えている。だから将来はこのようにしたい」ということを自分の言葉で語ることです。

結婚・出産また家族の介護や本人の病気など、人生にはさまざまなライフイベントがあります。それは当然のことですし、避けられないことでもあります。これらに関しても、施策やその施策の実行例(先輩職員の事例など)があれば載せるべきですし、これも少なくともステートメントを出すべきしょう。
「これは被雇用者側の個人の事情であって雇用者側には関係のないことだから関与はしない」というのも一つの考え方ですので、それで行くのならばそれを伝えるべきだと思いますし、その方針に共感する人が勤めることになるでしょう。それで全く問題はないし、問題なのはかけちがった場合です。

法人の理念や運営のあり方についてはこの延長線になります。
職場の人間関係と職員のライフイベントに対する考え方と実践をはっきりとさせれば、法人の理念や運営のあり方について半分は語ったことになります。
残り半分は、自法人の特長や強みのアピールです。これをもっとはっきりというと、同業他社との差別化や、自法人のサービスを利用することによる利用者のメリットです。職種上「差別化」や「利益」という言葉を使って考えるのは苦手かもしれませんが、書く時はともかく考える時は、露骨に考えたほうがやりやすいです。

退屈で無意味なホームページにしないために大切なこと

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ここまでをはっきりさせることができれば、そこでいったん立ち止まって、どう表現するかを考えます。「法人の方針と施策」「法人の理念や運用のあり方」というとつい文章で考えてしまいますが、その表現方法は文章だけではありません。もちろん文章は主要な表現方法の一つですが、それだけではないということです。ここで無批判に文章だけにしてしまうと、報告書の冒頭の「理事長あいさつ」みたいな「いいことは言っているのだけど退屈で誰も読まない文章」「誰からも文句はつかないけど誰にも刺さらない文章」にしかなりません。それよりも1枚の写真のほうが雄弁に物を語るということはあるのです。

いったん立ち止まってどうするかですが、このあたりでWebの専門家に相談するのが良いでしょう。少ないとは思いますが、仮に自社内にwebデザインのできる職員がいて内製するという場合でも、ここでいったん詳しい他人を入れたほうがいいです。
理念と具体的な施策、そのアドバンテージと、それを実際にやっている人の熱意や温度というものが分かれば、後はプロですから良いようにしてくれるでしょう。逆にいうと、理念、その理念の実現のために具体的にやっていること、それを他者と比べた時のアドバンテージ、の3つが分からないと、プロと言えども何も作ることはできません。
何も作れないと言っても、なにか納品しなければ売上にならないので、この3つが分からない時は、見かけだけきれいだけど中身のないどうでもいいwebページを納品してきます。

  • 福祉施設で高齢者というイメージだけで、緑やオレンジといった優しげだけど特に意味のない淡い中間色を多用し、いかにも老人ホームみたいに見えるけど、読んでも何も頭に残らない、無難なだけが取り柄のページ。
  • どこかの写真提供サービスから引っ張ってきた、実際の職員とも実際の入所者とも関係のない小綺麗なモデルが商売用の満面の笑みを浮かべている写真。

つまりこのようなものができてきます。実際に検索していくつかみてみると、このような自社ホームページばかりなのが分かるかと思います。なぜこんな事になったかといえば、選んだ業者が悪かったのではなくて、業者に伝えるべきものを伝えていなかったからです。